高齢者講習実技 原付の3つの注意点をお伝えします!
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わたしは教習所で指導員を20年間していました。

四輪、二輪、検定、学科などたくさんの業務を担当していました。その中で高齢者講習も担当していました。高齢者講習の実技では、四輪車と原付にわかれることになります。もちろん、四輪車も原付も講師として担当していました。※ 今は指導員をやっていません。今回は、今も教習所で指導員をしている後輩さんに聞いた2021年8月現在の状況とわたしが担当していたときの経験を踏まえて、原付実技の注意点3つをお伝えしたいと思います。よろしければお付き合いください。

教習所のバイクを使う

教習所によって違いがある場合がありますが、基本的には高齢者講習の実技で使用するのは教習所で用意をしている50㏄の原付バイクになります。スクータータイプの原付バイクを用意している教習所が多いのではないかな?と思います。わたしが担当していたときは、ホンダのトゥディというスクーターの原付でした。よく受講者の方から、『自分のバイクで講習ができないか?』という質問を受けました。わたしが担当していたとき、高齢者講習が始まったときには、自分のバイクでの受講が出来ていたのですが、今現在は教習所の車両を使うことになっているようです。(全国はわかりませんが、大阪では自分のバイクを使えなくなっています)使えなくなった理由は、転倒したときの修理費の問題や教習所で加入して保険が適用できないなどの理由があったと考えられます。

8の字走行やスラロームを行う

原付バイクを使った実技では、数字の8の字に回る走行や5本直列に設置したパイロン(コーン)の間をジグザグに通過するスラロームを走行をしたりします。また、前後のブレーキを同時に掛けて止まることをしたりもします。実は、この内容は教習所のコースによって実施内容が変わるので、必ずこれを実施します!という事が断言できません。知っておいて欲しいことは、これは試験ではありませんので失敗しても気にする必要はありません。逆にバイクで特殊な動きをすると危ないなと感じてもらえれば良いわけです。だから、無理をして走行することがないように気をつけてください。危ないな、怖いなと思ったら、足を地面に着いたり、途中で止まって転倒しないようにしてください。くどいですが、試験ではありませんので失敗しても免許更新が出来なくなるわけではありません。無理をしないように走行してください。

止まれや信号に注意

原付バイクの実技であと2つ気をつけていただきたいことは、走行中に必ず通過する『止まれの場所』と『信号』に注意をすることです。具体的には、止まれの場所(一時停止の標識や標示がある場所)では、地面に書かれている停止線を超えないように、足を地面に着いて原付バイクを完全にピタリと止まってください。わたしが講習を担当しているときに止まれの場所で完全に止まっていない方を何千人も見てきました。大げさではなく本当にたくさんの方が止まらずに通過しようとしてしまいます。講習で注意をされないため!よりも実際の道路で事故にならないために止まれの場所では止まって左右の安全確認を落ち着いて行うことがとても大切です。動きながらたくさんの情報を得ることには限界があります。信号については、見落とすことがないように注意をしてください。教習所のコースをはじめて走行することになりますので、指導員先導による道案内や無線機などを使用した道案内に集中していて赤信号を見落としてしまう方がおられました。実技で走行する前に教習所のコースを見て信号機を位置を確認しておくことで、少しは余裕を持つことが出来ると思います。ぜひ、確認をして見てください。

さいごに

担当していたときの感想ですが、試験と思われていた方がとても多かったです。8の字走行やスラローム走行がうまく出来なかったときに、『これでは更新はできませんか?』と言われることがよくありました。くどいですが試験ではありませんので、バイク実技では無理をしないようにしていただいて、転倒してケガをすることがないように、早めに足を出して転倒することを防止するようにしてください。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき

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