
大型バイクの教習では波状路コースと呼ばれるデコボコの突起物がある場所を通過する課題があります。
普通二輪や小型二輪の教習では、通過することがなかった課題です。
それもあって波状路コースに対して、不安を感じる大型バイク教習生さんも多いのではないでしょうか?
ここでは、バイク指導歴20年の経験から、誰でも波状路コースを楽に通過できる
コツをお伝えします。
よろしければお付き合いください。
早く立つこと
早速、楽に通過するコツをお伝えします。
その方法は、『早く立つこと』です。
波状路コースでは、デコボコ道の悪路をバイクのステップに両足を乗せて、立った姿勢のままデコボコ道を通過する課題となっています。
バイクから立つことが遅れるとお尻がバイクの後方に残りやすくなります。
その結果、
ハンドルが左右にぐらぐらと揺れてしまい、操作がやりにくくなってしまいます。
理想の立ち姿勢は、スキーのジャンプ競技で見る、ジャンパーの前かがみの姿勢です。
ガソリンタンクの真上に顔がくるように、前かがみの姿勢を意識してください。

自分が想像しているよりも身体前に持っていくようにしていただければOKです。
早く立つことを強調している理由は、
この正しい姿勢が取れるかたでも、バイクから立つことが遅れてしまうとお尻がバイク後方に残った姿勢で、通過することになりバランスを崩してしまうことをよく見てきたからなのです。
早く立って前かがみの姿勢を作った状態で、波状路のデコボコに進入するようにしましょう。
リアブレーキ
波状路コース通過中に速度コントロールで使いたいブレーキはリアブレーキのみで、フロントブレーキは使わない方が、大型バイクを楽にコントロール出来ます。
そんなことは知っているわ!と思われる方も多いかも知れませんが、指導をしているときに良く見た光景は、無意識の間にフロントブレーキを使っている教習生さんが意外と多かったことです。
フロントブレーキは使わない方がいいですよ、とアドバイスをしたときに、『フロントブレーキは使っていないです』と言われることもよくありました。
無意識にフロントブレーキを使われているかも知れませんので、意識をして確認をしてみてください。
5秒のかべ
実は、波状路コースはデコボコ道を立ち姿勢で通過するだけではなく、5秒以上かけて通過するタイムの課題があります。
1速ギアでクラッチを握ることなく、トントンと通過した場合のタイムはおおむねですが、4.5秒くらいとなり、5秒にわずかですが届かないタイムとなります。
タイムが足りない場合は、即失格!ではなく減点になりますが、5秒を下回ると
足りない秒数に関係なく、10点も減点されることになります。
なので、そのことを念頭に置いていただきまして、通過することに慣れてこられましたら、波状路コースの後半部分でクラッチを使って(半クラッチ)を時間稼ぎをするようにしてみてください。
粘る必要はありませんので、少しクラッチを握る部分を作ることで、5秒の壁は簡単に越えることができます。
ぜひ!参考にしてください。
さいごに
バイク指導を20年間させていただいた経験から、波状路コースを楽に通るコツを教えてくださいと言われたら、迷わず『早く立ち姿勢を取ること』とお伝えしてきました。
お伝えした結果、教習生さんからもうまく通れるようになったとか、バランスを崩すことがなくなったとうれしいお言葉を聞くことが多く、結果としてわたしも自分のアドバイスに自信を持つことができるようになりました。
オフロードバイクを経験されている方なら、バイクの立ち姿勢に慣れていることもありますが、オンロードバイクに乗られていて立ち姿勢を取ることは、ほとんどないと思います。
あまり経験がないことで、苦手意識を持ってしまうことにも繋がっているかも知れません。
繰り返しになりますが、波状路コースでは早く立ち姿勢を取ることを意識していただくだけで、楽に通過することができるようになると過去の経験から強く感じています。
ぜひ、お試しください。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき