わたしは教習で指導員を20年間やっていた経験があります。
ペーパードライバーだった方が、高齢になった両親の代わりに運転をする必要性が出てきたり、お子さんの保育園などの送迎で自転車では送迎に限界があり、運転の必要性が出てきたというお悩みを聞くことが非常に多かったです。
延べ人数にして少なくても1000人以上のペーパードライバーさんの教習を担当させていただいた経験を活かして、いきなり運転をしても大丈夫?の質問にお答えさせていただきます。
よろしければお付き合いください。
走る場所を選ぶ必要がありますが、いきなり運転は可能です。
いきなり運転することは可能です!が答えになります。
ただ、それこそいきなり交通量が多い道路を走行することは出来ませんので、誤解のないようにしてください。
個人差はありますが、ペーパードライバー歴が20年未満の方であれば、実は運転操作の方法を覚えていることの方が多かったです。
つまり、ほとんど助手席からアドバイスすることなく基本的な運転をされていました。
その基本の運転操作になりますが、アクセル、ブレーキの踏み方、ハンドルの回し方等の部分となります。
絶対に教習所内で練習する必要もなく、交通量の少ない道路でアクセルを踏む、ブレーキをかける、左右に曲がる操作を繰り返すことで徐々に慣れていくことが出来ます。
アクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えることもほとんどありませんでした。
ペダルの踏み間違いに不安をお持ちの方は多いと思いますが安心してください。
本当に踏み間違いについては、ほとんどありませんでしたし、踏み間違いをしたときもすぐにご自身でブレーキをかけて車を止めることが出来ていました。
これは、わたしの経験からの感想ですが、免許を取得してから20年間まったく運転をしていなかった人でも、教習所で練習したことは身体が覚えていて、ご自身が想像している以上に操作ができた!と言われたことが、わたしの経験上では多かったです。
イメトレが大切
いきなり運転するのは怖いと思われた場合に、ユーチューブやブログ記事で運転方法の情報を得る方が多いと思います。
わたしはゴルフをよくしていますが、上達したいという思いからユーチューブでゴルフの情報を得るようにしています。
得た情報をゴルフの練習場やコースのラウンドで試すようにしています。
情報を得ることは大切ですが、実際にやってみることがとても大切です。
もしご自宅に車がありましたら、走らなくても練習できることをやっておくと良いと思います。
座席位置を調整する(ペダルが踏める位置)
エンジンをかけてみる。(PのギアとPブレーキを確認)
ウインカーやワイパーを操作してみる。
エアコンを作動させる。(ACボタンの確認)
窓を開けてみる。
とにかく1度操作をすることをおすすめします。
走行していなくても操作を反復して練習しておくことで、運転している最中に必要になったときに、少しは落ち着いて操作をすることができるからです。
ハンドルの回し方も、ユーチューブの動画を観ながら、ノートや雑誌などを利用して回す練習をすると、とても効果があるのでおすすめです。
同乗者の協力
いきなり1人で運転するのは怖いと思われている方が大半だと思います。
わたしもいきなり1人で運転するのは、おすすめしません。
経験数が少ないので、運転していてわからない事や自分で対応が出来ないような場面になる事があるからです。
そのときのために、免許を持っている家族や友人に同乗してもらうことをおすすめします。
何かあっても交代することが出来ますし、早く状況を教えてくれるメリットがあります。
ただし、免許を持っていても指導したことがない方がほとんどなので、過度な期待は持たない方がよいです。
受講者の方からよく聴いたことですが、
同乗してくれた家族から『こんなことも出来ないのか?』や『周りに迷惑だ』などの罵声を浴びせられて、運転することが嫌になったと言われていました。
そうならないために、事前に話をして同乗してくれる方に理解をしてもらう必要があります。
怒鳴られて運転が上手くなるのならば、辛抱する甲斐はあるかも知れませんが、残念ながら怒鳴られて運転が上手くなることはありません。
同乗をお願いする人の『人選』も重要です。
ペーパー講習とのサンドイッチ
家族や友人に同乗をしてもらって交通量の少ない道路で運転をして徐々に慣れていくことで運転が出来るようになることが1番の理想です。
しかし、交通量の多い道路を走行することは、同乗してくれる家族や友人が居ても不安を感じるかも知れませんし、同乗される方も指導のプロではないので不安に感じる方も多いと思います。
そのような不安を感じたら、教習所やペーパードライバー専門店を利用すると良いと思います。
自分が苦手な箇所や家族、友人の同乗では、運転できないないような場所をリクエストして練習をすることで、課題を克服することができます。
そこで習ったことを後日、自分で練習することで修得することが出来ます。
だから、教習所などに通い続けるのではなくて、スポット的に利用することで費用も抑えることが出来ますし、自信をつけることも出来るのでプロに習うことと自分で練習することをサンドイッチにすることをおすすめします。
さいごに
教習所に勤務していたときに、20年間ペーパードライバーだった方が、免許を取る時のように1から教えて欲しいと言われることがよくありました。
実際は、多くの方が操作の仕方を忘れることなく覚えていたので、多くの方がほぼアドバイスなしで教習所内のコースを走行できていました。
もちろん、個人差はありましたが20年間まったく運転していなかった方でも、
すべての運転感覚を忘れることはありませんでした。
逆に100%に近い確率で忘れていた運転操作は車庫入れでした。
冒頭でもお伝えしましたが、車を前後に動かしたり、広い道で左右に曲がることはほとんどアドバイスなく運転することが出来ました。
助手席で補助ブレーキを踏むことが、ほとんどありませんでした。
なので、いきなり運転をすることは可能ですが、不安を感じたり、同乗してくれる方がいなかったり、交通量の少ない道路がない場合には、教習所などで1時間だけでも練習されると良いと思います。
車の運転は命に関わることですが、残念ながら乗る回数を増やして経験値を上げないといつまでも慣れることはありませんし、いきなり上手く運転することも出来ません。
そのため、同乗者に協力をしてもらい、安全面も確保しながら運転練習を繰り返して
いくことが大切だと思っています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき
最後に宣伝をさせてください。
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