わたしは教習所で指導員をしていましたが、バイクのニュートラルに入れることがなかなか出来ずに、戸惑っている教習生の方をたくさん見てきました。わたし自身もバイク乗りはじめの頃に、なかなかニュートラルに入らず苦労していたことを覚えています。今回は、過去の経験から得たわたしがやっている簡単にニュートラルに入れる方法をお伝えしたいと思います。よろしければお付き合いください。
結論をお伝えしますと
教習指導員を20年間やっていた中で100台以上の教習車に乗りました。何万回とNに入れてきた経験から、早速結論をお伝えしますとエンジンを切ってニュートラルに入れることが1番簡単に入りました。どのバイクでも関係なくスコッと入ってくれます。バイク停止後になかなかニュートラルに入らない教習生の前でやってみせると、『なんで!?』とよく驚かれました。この方法なら、誰でも簡単にニュートラルに入れることが出来るのでよいのですが信号待ちなどで毎回、エンジンを切ることは実際できないですし、バッテリーにも負担がかかることになります。
動いている時に入れる
実はバイクが少しでも動いているとニュートラルに入りやすいです。乗っていた教習車100台の中には停止したときに、エンジンがかかっている状態でニュートラルになかなか入らないバイクもありました。いわゆるバイク自体のくせがありました。その話をすると、バイクが古いからでは?とか、バイクを酷使しているからでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は新車のバイクでもエンジンがかかっている状態でニュートラルに入りにくいことがありました。購入したバイク屋さんに相談をしてエンジンオイルを変えたり、クラッチの部品をグリスアップしてもらいましたが、症状は改善せず、ニュートラルに入りにくいまま使っていました。主に指導員の先導用として使っていたことを覚えています。ただ、そのニュートラルに入りにくいバイクであっても、バイクが動いている時は2速からニュートラルにスコッと入ってくれたので、バイクが動いているときはどんなバイクでもニュートラルに入りやすいです、わたしが100台以上の教習車に乗って感じたことです。このことから、動いているときにニュートラルに入れることがよいと思っています。
操作の方法
先ほどもお伝えしましたが、指導員生活20年間で100台以上の教習車に乗ってきて何万回とNに入れてきた中で、バイクが止まる前にニュートラルに入れるが1番スムーズでした。2速からニュートラルにするのが入りやすいです。抽象的ですが左足の親指付け根でシフトペダルをちょんと触る感じです。速度が30キロ以上でニュートラルに入れるとエンジンブレーキがきかなくなることが危険なので、バイクが止まる直前にニュートラルにすることが1番よいのですが、最初は余裕を持って15m(車3台分)手前から操作をして慣れていけばよいです。
さいごに
ニュートラルに入らないためにクラッチを何度も握りなおしていたら腕が疲れますし、 夜間、ニュートラルに入らないために時間をかけていたら近所迷惑にもなります。エンジンオイルをかえるとニュートラルに入りやすくなるというが、エンジンオイルをかえてもニュートラルに入りにくいバイクはありました。わたしがおすすめするのは、停止時はすぐエンジンを切ってニュートラルにする。走行しているときは、バイクが止まる直前に2速からニュートラルにするです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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