どれくらい運転しなかったらMTの操作を忘れてしまうのか?
指導員時代によく質問してもらった言葉です。
この質問について、指導員20年の経験からお答えさせていただきます。
よろしければお付き合いください。
結論 運転していた期間(経験日数)が重要
早速、結論になりますが、MT車の感覚を忘れてしまう日数は、それまでの運転経験年数によります。
バイクや車(MT)の免許を取得して、どれくらい実際に運転していたのか?によって変わってきます。
毎日でなくても3年間運転していたら、1ヵ月くらい運転しない期間があっても運転操作を忘れることはありません。(個人差はあります)
大型二輪教習生さん
運転操作を忘れることがないと言い切れる理由は、担当してきた大型二輪教習生にあります。
どういうことなの?
中型バイクに乗ってきた経験がある教習生さんが、10年〜20年振りにバイクのギア操作する場面を数えることができないくらい見てきました。
多くの方が、ギア操作を不安だと言っていましたが、ほとんどの方が問題なく操作することができていました。
5分くらい走ったら、昔の感覚を思い出しましたと言われることが多かったです。
この経験から、3年くらいはコンスタントにMTの操作をしていたら、1年くらい操作していなくても、すぐに感覚を取り戻すことはできると自信を持ってお伝えできます!
中型トラック
中型トラックの教習でよく見かけた場面は、大型二輪の教習生さんとは逆で、ギア操作に苦戦している教習生が多かったことです。
なぜ?なの
その理由として、普通車の免許はMTで取得したが、自宅の車がAT車だったため、免許取得後、1度もMT車を運転したことがない方が多かったです。
趣味性の高いバイクとは違い、実用性を考えて車はAT車を購入しているケースは、20年くらい前から多く、その結果、MT操作をまったくしていないという現象が発生していました。
直感になってしまいますが、中型トラックの教習生さんの6割くらいの方は、教習初期段階でMT操作に苦戦していたことを覚えています。
さいごに
指導していたときに、大型バイク教習と中型トラック教習を担当することで、過去にMT操作していたか?していないか?で操作感覚に大きな違いがあることを知りました。
コンスタンスにMT車を操作していた期間が1年もあれば、身体が操作感覚を覚えているため、完全に忘れることはないと言えます。
そのため、操作感覚を忘れたくないと思われたら、免許取得後、1年間はMT車に乗ることをおすすめします。
この1年が後々、MT車を運転するときに大きな効果を発揮してくれます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき